小川信太郎備忘録 その1

彼との作品でイチバン再演を重ねた
清水邦夫「楽屋」。
激しい演出は、時にペットボトルも飛んでくる。
(ブギウギのお稽古では過去にラジカセが飛んできたこともある)

本番中は客席奥のブースで音響も兼ねていた小川巨匠。
長台詞中のBGMを煽る、煽る、煽る。
小さな劇場が細かく揺れるくらいの、大音量、大音量、大音量。
ブースから大きく手を振り、もっと声出せ!もっと声出せ!とやる。
そんな彼を睨みつけては呼吸整え、一心不乱に声を出す、声を出す、声を出す。

長いんです、ここの台詞。
むちゃくちゃ動くんです、このシーン。

精魂尽き果てて、ブースを見ると、両手で大きく丸印。

この丸印が見たくて、喉から血が出るくらい声帯ボロボロにしながら、毎公演がんばっていたなあ。

ステロイドの副作用で手を震わせていたら、
郁ちゃん!これも蓄積だね!ってとても嬉しそうに。


「つまりは蓄積、反吐が出るような」